STEP1 地こしらえ

 植栽する前に、植付け場所に残った材や枝葉等を片付ける作業です。目的は、土壌流亡を防いで環境保全を促進し、植栽木の活着とその後の成長を助けることも重要です。又、植付け作業やその後の下刈り作業の安全性を確保することも大切です。

STEP1 地こしらえ
STEP2 植栽

 植林は、活力ある森林を育てる第一歩で、とても大切な仕事です。植え付け作業は、現在のところ手作業に頼らざるをえません。日本の森林は傾斜地が多く、また土の堅さ、石の多少など条件が複雑なため、機械化が難しいのが現状です。

STEP2 植栽
STEP3 雪起こし

 冠雪や雪圧によって倒れた造林木を、消雪後に引き起こす作業です。基本は、植栽されてから10年生頃までの間に麻縄を使って行います。

STEP3 雪起こし
STEP4 下刈り

 畑で作物の生育を妨げる雑草を取り除くように、林業でも植えられた苗木の生長を妨げる植物を除去します。植栽してから約10年までの間は、ほぼ毎年行います。雑草などが生い茂った夏場に行う作業のため、大変な仕事です。

STEP4 下刈り
STEP5 つる切り

 苗木が雑草よりも大きく生長し、下草刈りの必要がなくなっても、クズ、フジ、ツタなどのツルが幹に巻きついたり、木の全体におおいかぶさったりするため、これを切らなくてはなりません。

STEP5 つる切り
STEP6 除伐

 植林された苗木の生育を妨げる潅木(かんぼく)などを切り取る作業です。雪などで曲がってしまったり、途中から折れてしまっている造林木や、生長が悪く大きく育つ見込みのない植栽木を伐る作業も行います。11年生から25年生頃までの間に行います。

STEP6 除伐
STEP7 枝打ち

 11年生〜30年生頃になると生育しつつある造林木は、枝がたくさんつきますが、そのままにしておくと節ができてしまいます。製材品にしたときの価値が低くなってしまいます。枝葉が茂りすぎていると雪や強風で折れたり倒れたりしますので、森林を守る意味でも余分な枝を切り取る作業を行います。

STEP7 枝打ち
STEP8 間伐(切捨間伐・利用間伐)

 造林木が生長して枝が混み合うようになると健康な樹木に育たなくなります。目標林型に併せた間引きをし、林内環境を良くして、造林木が健全に育つようにします。植えた木の本数を減らす代わりに、残された木が健全に育つように手を入れる作業を行います。又、間引きした間伐木を木材市場等へ出荷する利用間伐もあります。

STEP8 間伐(切捨間伐・利用間伐)
STEP9 主伐(択伐・皆伐)

 主伐は、植林後おおよそ40〜60年以上経って、木材として使える大きさになった立木を収穫する作業です。伐採は、高性能林業機械の普及により、安全で効率よく行えるようになってきています。主伐が終わると次の植栽に向けて、STEP1の地こしらえと循環していきます。

STEP9 主伐(択伐・皆伐)